水戸黄門で印籠を掲げた歴代格さん!知られざる名優の系譜と舞台裏
水戸 黄門 格 さん 歴代の軌跡を振り返ると、そこには単なる勧善懲悪のお約束を超えた、重厚な演技と時代劇の変遷が色濃く刻まれている。「この紋所が目に入らぬか」の一声とともに葵の御紋を掲げるクライマックスは、お茶の間の誰もが息を呑んだ至高の瞬間だ。助さん(佐々木助三郎)の華麗な剣さばきに対し、常に冷静沈着、かつ怪力無双の武士として黄門様を支え続けた「格さん」こと渥美格之進。その役を担った俳優たちの顔ぶれには、各時代のテレビドラマ界を牽引したスターたちの覚悟が凝縮されている。
昭和から平成、そして配信時代に至るまで、国民的時代劇として愛され続けるなかで、水戸 黄門 格 さん 歴代のキャスト陣が見せた個性と熱量は今なお色褪せない。東映京都撮影所で汗を流した職人肌のスタッフたちと、名優たちが紡ぎ出した知られざるドラマの裏側を紐解いていく。
初代・横内正から続く「この紋所が目に入らぬか」の美学
水戸藩主・徳川光圀の忠実な側近として、格さんのイメージを決定づけたのが初代・横内正だ。1969年の放送開始時、劇団俳優座出身の硬派な佇まいと確かな発声で、実直な侍の姿を創り上げた。印籠を静かに掲げる際の凛とした所作は、まさに日本のテレビドラマ業界における一つの様式美となった。
そのバトンを受け継いだのが2代目・大和田伸也だ。大和田が演じた格さんは、持ち前の甘いマスクと低音ボイスに加え、若々しい情熱を前面に押し出した。印籠シーンのダイナミズムを確立し、茶の間の人気を不動のものにした立役者と言える。
伊吹吾郎から山田純大、合田雅吏へ——肉体派から知性派への劇的進化
歴代最長の出演記録を誇る3代目の伊吹吾郎は、格さんの「怪力」というアイデンティティを極限まで高めた。伊吹の圧倒的な体躯から繰り出される豪快な相撲技や力技は、立ち回りの大きな見どころとなり、シリーズの黄金期を力強く牽引した。
その後、4代目を務めた山田純大はフレッシュな躍動感をもたらし、5代目の合田雅吏は端正な知性派としての格さん像を再構築した。合田の演じた渥美格之進は、武骨さの中にも優しさと鋭い洞察力を宿し、現代的な視聴者層の心を掴む新たなアプローチとなった。
水戸黄門の歴代格さん(渥美格之進)俳優総覧と降板の真相・裏設定比較
歴代の格さんを語るうえで外せないのが、各俳優の交代劇や知られざる裏設定の数々だ。横内正から大和田伸也、伊吹吾郎、山田純大、合田雅吏へと受け継がれる過程には、俳優自身のキャリア展開や制作体制の刷新など、様々なドラマが存在した。
例えば、長年親しまれた伊吹吾郎の勇退は、番組自体のリフレッシュを図る制作側の意図と、舞台など新たな挑戦を望む俳優側のタイミングが合致した円満なものだった。また、劇中設定における格さんは、旅先で恋に落ちやすい助さんを諌める真面目な堅物とされながらも、時折見せる純情さや不器用な優しさが視聴者の共感を誘った。歴代キャスト陣はそれぞれ、印籠の出し方ひとつにも独自の角度やタイミングを研究し、伝統を守りながらも自己のカラーを打ち出していたのだ。
東映京都撮影所とナショナル劇場の熱気!制作陣が格さんに求めた役割
『水戸黄門』を世に送り出し続けたのは、TBSテレビと株式会社C.A.L、そして数々の名作時代劇を産み落とした東映京都撮影所だ。「ナショナル劇場」(後のパナソニック ドラマシアター)という名門枠において、格さんは常に物語の秩序を保つアンカーとしての役割を担っていた。
撮影現場では、畳の歩き方から刀の差し方、そして印籠を取り出す指先の角度に至るまで、徹底的なリアリズムと美しさが追求された。荒唐無稽に見えがちな勧善懲悪のドラマに説得力を与えていたのは、職人気質のスタッフと格さん役俳優たちの妥協なき演技の積み重ねであった。
配信時代に再評価される時代劇の最高峰!格さんの魅力を今すぐ体感する
地上波でのレギュラー放送が幕を閉じた現在も、格さんの活躍は色褪せるどころか新たなファンを獲得している。CS放送の「時代劇専門チャンネル」では各シリーズのリマスター版が定期的に放映され、動画配信サービスの「U-NEXT」などでも歴代エピソードが高画質で楽しめる。
スマートフォンの画面越しであっても、格さんが威風堂々と印籠を掲げるシーンのカタルシスは圧倒的だ。時代劇という日本固有のエンターテインメントが到達した一つの頂点として、歴代格さんたちが残した足跡は、これからも語り継がれていくに違いない。 (出典: 水戸 黄門 格 さん 歴代(Yahoo!ニュース))